育児と仕事の両立、できないのは自分の力不足?

子育て

育休から復帰したものの、「お迎えのために残業ができない。」「子どもが熱を出してお迎えに行くために早退。」「帰宅後は家事に追われて子どもとゆっくり話ができない。」

育児と仕事が両立できていないと感じてしまう。

その原因は、『理想の両立像』のせいではないでしょうか。

ズバリ、解決策は「両立」の定義を自分で変えてしまうことです!

小学校教師として担任を持ちながら悩んだ自分の体験を元に、解決策について紹介します。

【前提】完璧な「両立」を出来ている人はいない

下の項目全てにチェックが入る人はどれだけいるでしょうか?

☐自分の子どもが求める要求(遊び、話、見てほしい)に全て答えている。

☐家庭での食事は、量もバランスも全て完璧でいつも手作り。

☐家の中にごみや汚れはなく、いつも掃除が行き届いている。

☐全ての教科の教材研究を毎時間分毎日行い、教室掲示も完璧。

☐職場の仕事は、フルタイムで完璧にこなしていている。

☐職場の仕事はいつも定時に終了している。

☐労働に見合った収入を得て満足しており、生活に何の不満もない。

☐健康で心身ともに余裕がある。

家での様子は分かりませんが、なんと私は一人だけ「できてるんじゃ…?」という人に会ったことがあり、その人と自分を比べて落ち込んだ時期がありました。

ですが、よく話を聞くとそうではないことが分かり、考え方や割り切り方の違いで、やっていることは大きく違わないんだなと思いました。

両立できている理由は?

悩んでいる時は、「自分以外の周りの人はちゃんと育児と仕事の両立が出来ているのに…。」と比べて落ち込んでしまいます。

でも、本当に他の人たちは「両立」できているのでしょうか?

①職場にいるのは「今のところ」両立している人

悩んでいる自分も含めて、全員ここに入ると思います。

うまくできていなくても(実際はできてるかもしれませんよ?)、仕事に来ていて自分の子どもも育てているなら、もうそれだけで「両立」できています。

どんなにつらくても、まずは今現在「できている」ことを認め、投げ出していない自分を褒めてあげてください。本当にすごいことです!

②親の助けがある人

親の助けを得るために気を遣うこともあるので、一概にいいことばかりではありません。

ですが、「保育園の送り迎え」「自分の子どもが病気の時の看病」だけでもやってもらえたら、どんなに助かる事か…(´;ω;`)ウッ…

これがあるとないとでは、大変さがだいぶ変わってくると思います。

親(おじいちゃんおばあちゃん)の助けなしにやりくりしているあなたは神レベルです!

③本当にすごい人(一部)

心身ともにタフで、優秀な人も一部存在します。

でも、日本の働く親(男女ともに)の中で、そんな人は何%でしょう?

大丈夫!そんな人は1%です!(すみません、適当で(^^;)

でもそのくらい、完璧に見える人でも見えないところで悩んでいます。

見えるように悩むか、見えないように悩むか、またはできていなくても気にしない、の違いだけで、実際の生活の内容はそれほど大きく変わらないのではないでしょうか。

④ギリギリの人

バリバリできているように見えて、実は「ギリギリ」だという人も、話を聞くと結構います。

・夕食はインスタントラーメン作って食べてもらってる(中学生)

・熱出てるから病児保育預けてきた

・あと2分で職場でないとお迎え間に合わない

・最後に夫とゆっくり話したのいつか覚えてない

これって決して「余裕」ではないと思うのですが、本人は「ギリギリ」ではなく「バリバリ」頑張っている、と捉えています。

解決策は「両立の定義を捉えなおす」こと!

ここまで読んでいただいて、「両立はもうできている」ことが分かっていただけたでしょうか?

・自分の子どもが生きている+仕事に行っている=両立できている

・「完璧」はこの世にないと知る

・その上でどうしても変えたい(改善したい)ことがあれば一つずつ具体策を実行する

働き方にとらわれすぎない

「両立」できているのに苦しいとしたら、働き方が合っていない、ということです。

「変えたいことがあれば一つずつ」

冷蔵庫の手あかを拭く、でもいいですし、1分だけ早く子どもとベッドに入る、でもいいと思います。

ですが、本当に手一杯の場合は正規教員という働き方にとらわれすぎないことも大切です。

非常勤講師は、家族を養って貯蓄もしていくのは厳しいと思います。

ですが、ある程度の貯蓄やパートナーの収入があれば、食べていくだけなら困らない程度の収入は得ることができます。

「辞めるのはもったいない」という言葉もよく聞きますが、それはあなたが管理職を目指しているかどうかで違ってきます。

管理職を目指すわけではないなら、多くの自治体で50代でも採用試験を受けなおすことができます。

忙しくて、辛くて、一つの考え方にとらわれすぎないように、ぜひ一度お住まいの自治体の「非常勤講師」の待遇を調べてみてくださいね。

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