正規職員として小学校教師をしていた頃から、だいぶゆとりのできた非常勤講師生活。自分の子どもとの時間がどれくらい増えたのか。そして、子ども自身に変化はあったのかをお伝えしていきます。
平日に増えた時間は1日2時間!
正規の頃は、朝7時前に家を出て、保育園に夕方6時に迎えに行く生活でした。朝の送りは夫、夕方のお迎えはだいたい自分でした。
そして今、非常勤講師になってからは、職場が近くなったこともあり、朝7時40分に家を出て私が保育園に送り、車を家に置いてから駅に向かって8時に家をでています。帰りは、夕方5時にお迎えに行っています。
朝と夕方(夜)、それぞれ1時間ずつの計2時間、子どもと過ごす時間が増えました。正規の頃は、自分の子どもと向き合う時間が少ないと感じていたので、これは大きなメリットです。
家での自分の精神状態が良くなった
単純に家での時間が増えただけではなく、自分の心がとても軽くなりました。正規の時は、退勤してからも完全に仕事のことをシャットダウンすることができませんでした。「不登校気味のあの子には、明日どんなアプローチをしたらいいか。」「全然教材研究できてないあの授業、明日はどう進めよう。」「やば!校務分掌に関係する明日の会議の資料、途中だった!」「そろそろあの保護者に電話して、家での様子を聞いた方がいいな」「朝早く行って、丸付け先に終わらせよう。」などなど…。私は上手に切り替えられず、家にいても色々考えてしまって気が休まりませんでした。
そんな状態で自分の子どもと接していると、「早く次の行動をしてほしい。」「寝かしつけしてからもう30分経ったのにまだ寝ない。」など、何より大切な自分の子どもに対してネガティブな感情が先行してしまい、そんな自分に自己嫌悪を抱いたりもしていました。
ところが!非常勤講師になってからは驚くほど心が軽くなりました。特定の授業の準備・評価だけなので、学級運営や校務分掌、校内研や市の研究会などの心配が全くありません。考えることが職場だけで完結するのです。おかげで、やっと自分の子どもの行動をゆとりを持って見られるようになったなと思います。まあ、正直子どもにイライラしてしまうことはあり反省ですが、「世の中って、こんな時間の流れ方だったんだ~!」と新たな世界が開けたように感じています。
子ども自身がどう思っているかは???
肝心の子ども自身がどう思っているかですが、正直目に見える変化は今のところありません。正規の頃より朝もゆったり過ごせるようになり、お迎えも早くなり、延長保育もなくなりました。
ですが、「もっとはやくおむかえにきて~」とか、「1かいでいいから、おひるごはんたべたらすぐおむかえきて」と言うようになりました。母にゆとりができたのを感じて今まで言えなかったことを言うようになったのかもしれません。非常勤になったらプールなどの習い事をさせようと思っていて、子ども自身も「プールならいたい!」と言っていましたが、結局家で一緒に遊ぶ時間の方が今は楽しいらしく、習い事もしていません。一緒に家の前に虫取りに行ったり、なわとびをしたり、トミカごっこをしたりして過ごしています。
どの選択でも親が自信を持って過ごすのが一番!
このことから、正規でバリバリ先生をしていても、非常勤でゆったり働いていても、親が納得して過ごしていれば子どもにとってはそれが正解なのかな、と思いました。私の場合も、「自分の子どもがかわいそう」で正規を退職したのではなく、「自分に余裕がなさすぎて限界」だったので非常勤講師になりました。なので、今、育休復帰を迷っていたり、育児のために仕事を辞めようかと思っている方は、ぜひ「自分」がどうしたいかを基準に考えてみることをお勧めします。やはり、子どもにとってはお母さんやお父さんが生き生きしているのが一番です!